カモメの子どもたちが成長し、屋上のテラスを走って、飛んでみる季節。ヘルシンキの夏を楽しみましょう!
100km以上の海岸沿いの海水が、ようやく、少なくともカヌーやカヤックができるほど日の光で温かくなります。様々な色のバラのつぼみが開き、果物の木の枝は、香りのよい白いベールで覆われます。ライラックがあちこちで花を開きますが、それらの場所にはかつてコテージの立つ古い庭園がありました。
100年前には、夏は人々が蒸気船で群島のヴィラにゆっくりと向かう季節でしたが、今日では、愛する人と一緒に、あるいはギターや本、ビールのボトルを抱えて地元の公園でリラックスする季節です。
街ではたくさんの夏のイベントが開催されます。公園、マーケット、歩行者専用道路では、音楽が演奏され食べ物の屋台が並び、スタイリッシュな服装の人たちが集まります。夏のお祝いは、恒例のロイフヴオリ地区の花見フェスティバルで始まります。ヘルシンキ東部の公園は、色とりどりの着物や桜で華やかになります。カイサニエミ公園で開催されるワールド・ヴィレッジ・フェスティバルには、世界のミュージシャンが集まります。毎年6月12日にはヘルシンキの誕生日がお祝いされ、エロッタヤ消防署の塔の上まで上って、かもめの視線から風景が楽しめます。
6月22日は1年で一番日の長い日で、日が出ている時間が18時間56分もあります。10~20年前にヘルシンキの夏至祭と言えば、人気のない道と地元の人たちはどこへ行ったんだろうと思いながら歩いている観光客に当たる日差しが作り出す長い影というイメージでした。しかし今日では、セウラサーリや市民農園で夏至祭のかがり火を見ることができ、ソンパサーリサウナを含め、沿岸で夏のダンスを踊ったり友達と集まったりして楽しむ人たちもいます。
旅行者は、スオメンリンナとその歴史ある海上要塞の魅力を探りに出かけ、地元の人たちはピフラヤサーリ(ビーチには昔の更衣室があります)やロンナ(ピクニックに最高)、カウニスサーリ(夏の間は、テントを張って泊まることもできます)、岩や狭間胸壁、牧草地、人もアナグマも利用する散策路のあるヴァッリサーリに水上バスで向かいます。
夏にはまた、街中で他の季節には見られないものが見られる季節です。スタンドアップパドルボーダーがトーロ湾を横切り、巨大なスイレンを含めて何千もの植物がカイサニエミ植物園で花を咲かせ、オリンピック・スイミング・スタジアムとクンプラ・アウトドア・スイミング・プールでたくさんの人たちが水泳を楽しみ、カジュアルな夏服を着た地元の人たちが昔ながらのキオスクの外に座っているのを見かけます。
街の動物たちはどうでしょうか?ガチョウの群れが公園や海岸を占領し、カモメの子どもたちが成長し、屋上のテラスを走って、翼を試してみます。
夏の最後の大きなイベントはナイト・オブ・アーツで、夏の終わりを飾る最高のイベントです。その後まもなく学校が再開し、渡り鳥が南に向かい、人々は首にスカーフを巻き始めます。秋がやってくる前に、白夜と夏の暖かさ、そして帽子が道の向こうに飛んでしまうほど強い海から風も楽しみましょう。
夏の兆し
✔️カイヴォプイスト公園で太陽の光を楽しむ人たち
✔️ヒエタラハティのフリーマーケット
✔️夏のテラスでドリンク
✔️シネブリュコフ公園のギターの音
✔️ビーチで過ごす1日
✔️芝生で見つけた四つ葉のクローバー
✔️腕の日焼け
✔️スイミング・スタジアムで過ごす日
✔️マーケット広場でアイスクリーム
✔️エスプラナーディ公園のステージでのコンサート
✔️スオメンリンナの岩の上に座る若いカップル
✔️エゾワカバナの花
ヘルシンキの年間リズムや街歩きのヒントは、Meijuの本、Olet tässä (Helsinki) (2008年出版 Avain社)でお読みいただけます。