シンクタンクDemos Helsinkiのシニアエキスパート Satu Lähteenojaは、『気候変動とサステナビリティの観点から見て一番良いアクティビティは、エンジン付きのものよりも自分の筋力を使うことです』と語っています。
様々なアクティビティのサステナビリティを考えるときに重要なのは、実際アクティビティがどのように行われるのか、そして、アクティビティが行われる場所までどうやって移動するのかということです。
自転車、徒歩、あるいは公共交通機関で自然のあるところに出かけていくのは、よいアクティビティです。Lähteenojaは、アクティビティの主催者も参加者も、交通手段を検討するべきだと言っています。
『自家用車が必要なのか、あるいは、他の参加者と同乗して行くのか?』公共交通機関を利用して行ける場所なら、時刻表も確認しておくべきです。ヘルシンキに近いヌークシオ国立公園へのバスは1時間に1本です。バスのスケジュールを考えて計画を立てることが大切です』
アクティビティを計画するときには、家からどれくらい遠い場所に行くのかを考えるべきです。
『地元を旅することを勧めます。今までやったことのないような体験ができます』と、Satu Lähteenojaは言っています。
ヘルシンキでは、自然はいつでも身近にあります
ヘルシンキ住民のほとんどが家のすぐ近くにピクニックのできる場所があり、ヘルシンキの40%のエリアが市の管理する緑地になっています。多くの人たちがビーチに泳ぎに行くときに、歩いて行けます。:ヘルシンキには123kmの海岸線と25の公共のビーチがあります。
長距離のハイキングでもちょっとした休憩でも、ヘルシンキでは簡単に自然にアクセスできます。森好きに人気の場所、『ヘルシンキの肺』とも呼ばれているセントラル・パークは、街を南北に横断しています。どんな年齢の人でも、どんなシーズンでも、酸素いっぱいのアクティビティが楽しめる場所です。最近大人気なのが、グループで小道を走ることです。野鳥観察家たちは、Vanhankaupunginlahti(ヴァンハンカウプンギンラハティ)やVuosaari(ヴオサーリ)の自然保護区でとても楽しい時間を過ごしています。
ヘルシンキのビーチは夏に人気の場所ですが、冬に海辺で時間を過ごすのも素敵です。冬のスイミングもサステナブルな楽しみ方の一つで、ヘルシンキには様々な選択肢があります。たいていの人が、サウナと組み合わせていますが、サウナなしで冬のスイミングを楽しむ人たちもいます。サウナなしの場合、氷に開けた穴の隣に簡素な更衣室が必要なだけです。冷たい水に浸かることに魅力を感じなければ、美しい風景に囲まれて冬の散歩が楽しめる島もたくさんあります。
旅の過程も体験です
船乗り達は、ボートに乗っていればすでに着いたも同然だとよく言っています。実際その言葉は賢明で、旅の過程自体が素晴らしい体験です。
同じことは他の手段で旅するときにも、当てはまります。サステナブルなものならなおさらです。ヘルシンキでは公共交通機関を利用した都会のアドベンチャーも簡単に楽しめます。列車、トラム、フェリー、バス、地下鉄で空港、自然保護区、スオメンリンナ海上要塞にも行けます。行きたいところまで一番良い交通手段を使って行くには、モバイル・ルートプランナー・アプリが役立ちます。
ヘルシンキのシティーバイクシステムは、非常に人気で、利用率は世界最高です。簡単で実用的なシステムは拡大し続け、すぐに見つかる黄色い自転車でほとんどどこでも行けます。昔の鉄道の線路に作られた自転車道Baana(バーナ)は、キアズマ(Kiasma)現代美術館からRuoholahti(ルオホラハティ)地区までをつないでいます。マーケット広場から以前発電所だったSuvilahti(スヴィラハティ)と隣接するカルチャーの拠点Teurastamo(テウラスタモ)までのルートも楽しいものです。サイクリングルートはもっとたくさんあります。ヘルシンキには全部で1,200kmの自転車レーンがあるのです。
ガイド付きツアーで公園や海を楽しみましょう
ガイド付きツアーは、新しい視点から街を楽しむのに最高です。ヘルシンキには、街中でも自然の中でも、インスピレーションを感じながらサステナブルに時間を過ごすことができます。自然を楽しみたいなら、夏にセントラル・パークでベリー摘みや、ヘルシンキを海から楽しむカヌーツアーはいかがでしょうか。ガイド付きeバイクツアーでは、ヘルシンキの自然が徹底的に楽しめます。
街の探索を楽しみたい人には、例えばヘルシンキ・デザインディストリクトを回るガイド付きデザイン・ウォークもあります。楽しく責任感のある探索もまた、地元の人のお気に入りの場所を公共交通機関を使って訪れます。