2019年に新しくできたヘルシンキのベストレストラン

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2019年、ヘルシンキにはたくさんのおもしろいレストランがオープンしました。レストランのトレンドは、カジュアルな近所のレストラン、ビストロ、地産で旬の食材を使った料理といったところで、食品廃棄物を出さないということが当たり前になってきました。ヴィーガンのワイルドフードから最新のフィリピン料理まで、Timo Santalaが2019年に新しくできた最高のレストランをまとめました。

Nolla

Nollaは、食品廃棄物ゼロのファインダインニングのレストランで、お店の名前はフィンランド語で「ゼロ」という意味です。Kruununhaka地区にオープンしたレストランは、現在Fredrikinkatuに移転し、セルビアデザインのテーブルと椅子、Kustaa Saksiの素晴らしいタペストリーが真新しさを演出しています。オーガニックの旬の食材を使いCarlos HenriquesLuka BalacAlbert Franch Sunyerが創り出した南欧ファインダインニングの素晴らしいテイスティングメニューと廃棄物を最小限に抑えるというコンセプトは変わっていませんが、独自の醸造所と予約しなくても軽食と一緒にビールとワインが楽しめるワインバーが自慢です。
Fredrikinkatu 22

Alexanderplats

Maxill90年代のクラシックレストランSafkaで有名な Alexander GullichsenSampo Kanteleが、Eteläesplanadiにフレンチスタイルのブラッセリーをオープンしました。メニューは最新の流行を追わず、ヨーロッパと北欧の定番づくしです。ザリガニソースのキタカワカマスのクネル、バルトニシンのグリル、鹿肉のヴァレンベリ、スプリングラムのキャベツロール、ホワイトフィッシュの燻製、ポシェした洋梨を添えたチキンレバーのパテなどがあります。ワインリストは伝統的な中欧と南欧のワインを中心にし、幅広いビールのセレクションには、ヘルシンキPerho料理学校のマイクロブルワリーのスペシャルビールも含まれています。アールデコのポスターと典型的な北欧家具の室内装飾は、シンプルでスタイリッシュながらリラックスしたビストロの雰囲気を醸し出しています。
Eteläesplanadi 22 

Espa 

マーケット広場の端という絶好の場所にあるレストランの背後には、有名な食通Helena PuolakkaEero VottonenJyrki SukulaSaku Tuominenのドリームチームの存在があります。メニューを考えるにあたって、彼らは自分たちが好きな料理をすべてリストアップしました。お店で出される料理にはこの献身ぶりがうかがわれます。Espaのメニューは多様で複雑です。世界の影響を受ながら、余計なサービスを省き、地産の食材と小規模生産者から仕入れた食材を多く使っています。敬意を払いながら作られる料理には、タコス、サーモンの刺身、スカゲンパン、ヘラジカのシチューなどもあります。ビールとワインのリストは実に多様で、伝統的なイタリアの赤ワインからナチュラルワイン、IPAまで、好みのものが選べます。素晴らしいのは、ワインのフルボトルが多すぎるというときに、250ccでも500ccでもオーダーできることです。室内装飾の設計者Hanni Koromaが創り出した淡い色の木と屋根板の壁を使った北欧のミニマリストスペースには、空気と光、昔ながらの心地よさが漂います。
Pohjoisesplanadi 17

Sikkes

Tehtaankatuの端にある近所の人気レストランは昨年の春からお客様を迎え入れています。Sikkesは、Sikke SumariPipsa Hurmerintaがオープンした伝統的なローカルレストランです。メニューは、昔ながらの料理や風味に、たいていちょっとしたツイストをきかせたり、少しだけ新しいものを加えたりしものです。ニシンはローズマリーで風味をつけ、タンポポのベッドにのせて出され、モッツァレラには、塩味のレモンとタラゴンが添えられています。Sikkesで最高なのは、フィンランドでは珍しいウサギ肉のシチュー、フィンランド産のビーフまたは馬肉のタルタルがあることです。日曜日は、イタリアンパスタの日です。
Tehtaankatu 34

Piglets

トーロ地区には、最新のファインダイニングレストランやワインビストロがそれほどありませんが、TöölöntoriPigletsがあります。スタイリッシュにミニマリストなレストランでは、旬の食材を使った最新のヨーロッパ料理を提供しています。イタリアとフィンランドの両方の影響を受けた料理がたくさんあります。軽くレモンでマリネしたフレッシュなバルトニシンがブッラータと一緒に出されても、ベビーオクトパスがポテトと一緒でも驚かないように。レストランは、KanavarantaLe Petit Chaperon RougeMarleena Niveriのお店で、小規模なヨーロッパのワイナリーの質の高いワインからなるワインリストは、レストラン同様に最新でスタイリッシュです。
Sandelsinkatu 2

Söder

マスターシェフの勝者Lotten Lindborg-Suhonenの最新レストランSöderのディナーは、トレンドに沿って、シェアできる小皿料理から選べます。レストランの店主自身が定義したこの上なく素晴らしい料理、『スターターとデザート』は、Oliver Lauronenがキッチンでかける魔法で、最高のおいしさです。前菜にナポリ風モッツァレッラ・ディ・ブーファラやベビーラムを試してみましょう。去年の春にあったとてもおいしいルバーブ料理が来年の季節のメニューにも登場することを願っています。
Uudenmaankatu 9

Bassi

地方都市トゥルクのレストランが首都ヘルシンキに進出することはめったにありませんが、大人数でシェアできる伝説的なシーフードプラッターで有名なシーフードレストランBassiが、エスプラナデ公園の南端の3階建てレストランスペースに進出しました。シーフードプラッターには、小エビ、キングクラブ、タコのマリネ、ヨーロッパアカザエビ、蠣、ホタテ、ムール貝がのっています。それだけで満足できないなら、ロブスターの半身ものったシーフードプラッター・ロイヤルもあります。シーフードに加え、肉料理の定番やベジタリアン料理もあり、ワインリストにはシャンパンや質の高いスパークリングワインもそろっています。
Eteläesplanadi 22

VILLD 

ワイルドフードと様々な食品保存の方法に特化したシェフOssi Palonevaは、現在の食のトレンドすべてにのっています。HelsinginkatuにあるVilldでは、フィンランド料理の伝統と食材、野生のベリー、マッシュルーム、ワイルドフラワー、ハーブやその他の植物を、Palonevaの乾燥、スモーク、酢漬け、発酵などの方法でまったく新しい風味にしてしまいます。単品でも5品のテイスティングメニューでも楽しめるおいしくて面白みのある料理には、トウヒ、地衣類、エゾデンダ、ルピナス、カバノアナタケなどが入っているかもしれません。 
Helsinginkatu 21

Skörd

今日、誇りある最新のレストランはどこでも、地産の旬の食材を使っていますが、Anton von TroilJanne KylmämaaFredrikinkatuに開いた意欲的で小さなレストランSkördは、フィンランドローカルフードの最新のフィロソフィーと食品廃棄物の削減を新しいレベルに引き上げます。輸入食品は塩だけで、他の食材はすべてフィンランド産です。肉は小規模生産者から仕入れたジビエ、アイスクリームは羊のミルクから作られていて、海外産のスパイスの代わりに乾燥させた植物やキノコを使っています。メニューには、野生のカモ肉や鹿肉などの料理が並び、黄色ビーツやスグリも忘れてはならない存在です。クラフトビール、サイダー、さらにベリーワインやリカーはフィスカルスのNoita Wineryで醸造されたものです。
Fredrikinkatu 37

Hello Stranger

街の中心、国立劇場の隣にあるHello Strangerは、ファインダイニングレストランにカクテルバーとその間にあるすべてのものを組み合わせたまったく新しい場所です。イギリス人シェフThomas Hudsonが小規模生産者の食品から仕入れたフィンランドの食材と国際的なトレンドを取り入れてベリーのセビーチェやスモークした骨髄を付け合わせた牛タンなど創り出しています。ハッセルバックポテトとキタカワカマスの卵の燻製は、フィンランドの伝統に忠実で、クミンキャロットのグリルとレブネクリームチーズやイエメンスクッグソースは、中東への敬意を示しています。Mari Seppäläの創り出すカクテルは、フィンランドの自然からインスピレーションを得たものですが、同時にレストランでは心地よい国際的な雰囲気が感じられます。
Vilhonkatu 6

Paisano

Paisanoは最新のフィリピン料理レストランで、EteläesplanadiKorkeavuorenkatuの角に6月にオープンしました。カンピ・ショッピングセンターのKortteliレストラン街に数年前にオープンした人気のPobreの背後にいる人たちが創り出したレストランです。メニューの特色であるシェアして食べることもできる小さな前菜のような量の料理は、伝統的なフィリピン料理と地産の食材を使った風味をベースにしていますが、インスピレーションは世界中から受けています。例えば伝統的なフィンランドのホワイトフィッシュは、海藻とグリーンチリを添えて出され、デザートの食材にはカラマンシーやダイジョなども使われています。トロピカルな風味は、シグネチャーカクテルにも反映されている一方、ワインリストは通常のアジア料理レストランよりも幅広く印象的です。カジュアルなバーのような雰囲気で、とりわけ質と値段のバランスがとてもよいので、ついつい長居をしてしまう場所です。
Korkeavuorenkatu 45

Old Boy BBQ

RaguShelterの仕掛け人 Antti AsujamaaLennart Sukapääが、料理長のHanne Honkanenと韓国を訪れ、韓国料理からヒントを得て、Jan-Martin Rossiとともに、ヘルシンキに本格的な韓国料理の店をオープンしました。焼肉、グリルした魚や野菜は、小さなセラミックの石炭ストーブにのせて出され、レタスで巻いていただきます。グリル料理と一緒に出てくる7種類の香辛料には、キムチオランデソースやBBQ洋梨、ワイルドガーリックのピクルスなどもあります。肉をハサミで切ってくれる韓国人のおばあちゃんはいませんが、キムチはお店で作っています。韓国料理の定番メニュー、チヂミや洋梨を添えて出されるユッケもあります。飲み物に関しては韓国焼酎やマッコリ、料理に合うワインやお酒、フィンランドのマイクロブリューワリーのビールもあります。  
Ludviginkatu 3

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2019年、ヘルシンキにはたくさんのおもしろいレストランがオープンしました。レストランのトレンドは、カジュアルな近所のレストラン、ビストロ、地産で旬の食材を使った料理といったところで、食品廃棄物を出さないということが当たり前になってきました。ヴィーガンのワイルドフードから最新のフィリピン料理まで、Timo Santalaが2019年に新しくできた最高のレストランをまとめました。