ヘルシンキを愛する36の理由

On the right a small group of people are chilling outside of the Lonna sauna on Lonna island, a few trees at the back of the building, and the shoreline stretching into the distance to the left of the photo.

1. ヘルシンキでは、一瞬人混みにまぎれることができます。

Sörnäinen(ソルナイネン)Kurvi(クルヴィ)では、誰もがそれぞれの行き先に向かっています。トラムに間に合うように急いでいる人々、夜に飲むビールをお店に買いに行く人々、ピッツェリアでランチを素早く済ませる人々、地元のマーケットの屋台で食材を買い込む人々などたくさんの人が道を歩いています。

トラムのブレーキの音、お店の人の注意を引こうとしてマーケットで大声を出している人、日差しが注ぐパブのテラスで演奏されているロックの音色、旧友にばったり会った人の声などが聞こえてきます。クルヴィでは、一瞬人混みにまぎれて誰にも知られていない存在になったような気分がします。この地区は、街の東と西の間にある中間地帯のような場所です。ソルナイネンは、ヘルシンキの特別な場所で、放っておいてもらえる場所です。 (E. T.)

2.ヘルシンキには映画に出てくるような素晴らしい橋があります。

Mustikkamaa(ムスティッカマー)の橋に続く道は、Kalasatama(カラサタマ)に新しくできた道を通り抜けます。橋の名前は『Tiikerihai(ティーケリハイ)』と言って、『イタチザメ』という意味です。名前だけ聞くと危険な感じがしますが、実際そんなことはありません。橋の上を歩くと、足元で橋が揺れますが、ただそれだけのことです。橋を渡りながら、海から崖まで、ヘルシンキの街の一番美しい風景を見ることができます。日が沈む時間に橋の上に立っていると、ロマンティックな映画のシーンの中にいるような気がしてきます。橋を渡ると、東部のKulosaari(クロサーリ)とKruunuvuori(クルーヌヴオリ)を見渡すムスティッカマーの自然の森のトレイルにたどり着きます。

ビーチは小さな岩の塊だらけで、それらを拾ってよく観察してみたり、ポケットに入れて持ち帰ったり、海に投げ込んでストレスを発散したりすることもできます。夕方になってKorkeasaari(コルケアサーリ)にあるヘルシンキ動物園が閉まり、人々が家路に着くころ、ムスティッカマーは若いカップルでいっぱいになります。時にはロマンティックな気分が盛り上がりすぎてしまう人もいるようです。 (E.T.)

3. ヘルシンキでは、海が見えないときでも海の存在を感じることができます。 

ヘルシンキでは至る所に海があって、海が見えないときでも、その存在を感じることができます。

Two women swimming in Katajanokka bay on a sunny summer's day, stop to throw peace signs at the camera.
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4. Kuusiluoto(クーシルオト)には、3匹の羊が住んでいて、2匹は茶色で1匹は白です。

オールドタウンLammassaari(ランマスサーリ)をつなぐ踏み板の上を歩く機会があったら、写真を撮ってヘルシンキのことを知らない人に送ってみましょう。ヘルシンキの中心からわずか数キロでこれほど素晴らしい自然のある場所に行けるということを自慢してみると、なんとも言えない満足感が得られます。踏み板の遊歩道を歩き終わってもそのまま歩き続けましょう。ランマスサーリを歩いて、クーシルオトまで行ってみましょう。(鳥の邪魔をしないように静かに歩きましょう!)

クーシルオトには、3匹の羊が住んでいて、2匹は茶色で1匹は白です。羊たちのことを知る人はあまり多くありませんが、彼らはそんなことは気にしていません。柵はなく、羊たちは6月の初めから9月まで自由に島を歩き回っています。彼らの毛を触ってみるととても素敵な感触です。

羊たちが大丈夫のようならなでてあげましょう。 (E.M.)

5. ヘルシンキの住民は信号を守ります。

急いでいるいないにかかわらず、世界中で信号を無視して道を横切る人たちがいます。しかし、ヘルシンキの住民は信号を守ります。青信号に変わるまでしっかり待っています。信号待ちをしている子どもがいるときはなおさらです。子供たちに悪習慣を教えたくはありません。そんな子供たちがいつか大人になると、彼らが信号を守る見本を子供たちに示すようになります。

6. ヘルシンキには素敵なデートスポットがたくさんあります。

Katajanokka(カタヤノッカ)には、Kanavaranta(カナヴァランタ)に隠れた小さなワンバーLe Petit Chaperon Rouge(ル・プティ・シャプロン・ルージュ)があります。洞窟のようなバーのぼんやりした黄色いライトが実物よりよく見せてくれるので、相手によい印象を与えたいと思うときにぴったりです。ワインリストも素晴らしく、どれを選んでも大丈夫です。隠れ家のような雰囲気が楽しめます。Le Petit Chaperon Rouge(ル・プティ・シャプロン・ルージュ)では、気がつけば、心を開いて秘密を打ち明けていることでしょう。

飲み物を十分に楽しんだ後は、Shelter(シェルター)でディナーを食べたりカタヤノッカの素敵なビーチを散歩したりしましょう。(E.T.)

7.ヘルシンキには600万ユーロのデザインサウナLöyly(ロウリュ)があります。 

A front view of Löyly and its outdoor terrace under an overcast sky.
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8.ヘルシンキにはKontula shopping centre(コントゥラ・ショッピングセンター)があります。

東ヘルシンキ、とりわけKontula(コントゥラ)は、ヘルシンキの一番おもしろい場所です。ヘルシンキの中心から地下鉄でわずか15分、カルチャー、フードー、ビューティー、パーティーなど1日に必要なものはすべてそろいます。

地下鉄の駅の隣には、独立博物館とアーティストと異なる分野の人々が集まるコミュニティのあるMuseum of Impossible Forms(インポッシブルフォーム博物館)があります。このスペースでは交流やコラボレーションプロジェクト、パーティーなどが行われ、社会権力構造を取り除くことを目的としています。

同じ建物の中にはシリア料理とイラク料理のレストランがいくつかあり、6.5ユーロの串焼き料理、新鮮なフムスサラダ、大きなピタパン、レンズマメのスープ、ケフィアなどが食べられます。ディナーの後にシーシャ(水たばこ)が楽しめる場所もあります。

ショッピングセンターでビューティー製品の買い物もでき、シリアの洗顔用アレッポ石鹸(どうしてもという場合には、シャンプーにも使用できます。)が数ユーロで購入できます。一つ買えば1年はもちます。 (K. H.)

9. ヘルシンキでは一人で映画に行けます。

映画を観に行ったと言うと、『何を見たの?』と聞く人もいれば、『誰と行ったの?』と聞く人もいます。最初の質問をした人にとって、映画館は映画を見る場所です。2番目の質問をした人にとって、映画館は社交の場所です。

ヘルシンキは最初のグループに属する人にとって気楽な場所です。映画や映画フェスティバルに一人で行っても違和感はありません。ヘルシンキの映画館は、まったく知らない人たちと楽しい体験を共有するのに最高の場所です。 (I-S.H.)

10. ヘルシンキには、世界で一番美しい図書館があります。

Kaisaniemi(カイサニエミ)にあるKaisa Library(カイサ図書館)では、新しい建物も素晴らしいものだということに気づかされます。この図書館は人気がありすぎて、いつも学生でいっぱいで、席を見つけるのが難しいということが唯一の問題です。

そんなわけで、私はFinnish Literature Society(フィンランド文学会)の図書館に行きます。力を振り絞って重たいドアを開けて、壮麗な建物を鑑賞し、仕事を始めます。この図書館には素晴らしい図書館員がいて、本からは知識の香りがし、たいていいつも23人しか利用者がいないのでとても贅沢です。ここは、よく守られている秘密の場所です。

The National Library(フィンランド国立図書館)はもう少し混んでいますが、誰でも利用でき内装がとても美しい図書館です。そしてもちろん、ゴージャスなOodi(オーディ ヘルシンキ中央図書館)もできたばかりです。 (O.O)

Keskustakirjasto Oodin kolmannen kerroksen lukusali
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11. ヘルシンキの人たちには、それぞれお気に入りのブルーベリー販売業者がいます。

夏の終わりになると、ヘルシンキの住民のインスタグラムアカウントは、ブルーベリーの写真だらけになります。その少し後になると、きのこの写真がたくさん投稿されます。傾倒している人たちは、フレッシュなブルーベリーやコケモモ、アンズダケなどを摘みに街の中心から30分くらいの場所まで出かけて行きます。

しかし、映画館やワインが楽しめる場所にいるのに、わざわざ森に行く必要があるんでしょうか?

それほど森に興味がなければ、行かなくても大丈夫です。しかし、フレッシュなブルーベリーを味わいたいなら、誰から買うのが一番よいかを知っておくべきです。彼らが一番頼りにしている販売業者を教えてもらえることを祈りながら、ヘルシンキの地元の人たちに聞いてみましょう。

12. ヘルシンキでは、同じ靴でどこでも行けます。

ヘルシンキの人々はおしゃれで実用的な服装をしています。フィンランドのパーティーは、格好を気にして参加するフォーマルなイベントとはほど遠いものです。ヘルシンキは、仕事からパーティーに行くときに靴を履き替えずに行ける街です。

13. ヘルシンキでエスカレーターに乗るときには右側に立ちます。

エスカレーターのどちら側に立つかについては、どこの街にも独自の決まりがありますが、ヘルシンキでは右側に立ちます。

しかしときどき左側に立つ人もいます。そんな人を見ると、ヘルシンキに到着したばかりの人、旅行者、あるいは田舎から出てきた人という感じを受けます。間違って左側に立っている人がじゃまだとすら感じます。左側は急いでいる人のために空けておきましょう。

それだけ知っているだけでも、ヘルシンキのローカルだという証拠です。ヘルシンキの新しい住人がエスカレーターの右側に立つことに慣れたら、すっかりヘルシンキの住人になったということになります。

14. Harriet Aryendaが、最高のビューティーアドバイスをしてくれます。

Hämeentie(ハメーンティエ)にはたくさんのお店がありますが、The Natural Beauty Shop(ザ・ナチュラル・ビューティー・ショップ)をおすすめします。国産で、ナチュラル、自家製のヘア&スキン製品などを扱っているお店です。アフロヘア用の製品や髪質に合った様々な製品があります。Shea Moisture(シア・モイスチャー)やKinky Curl(キンキー・カール)などのカルトブランドやアフリカ諸国から輸入したテキスタイルも販売しています。お店に行っていつもお肌と髪のケアのアドバイスをしてくれるHarriet Aryendaにぜひ会いましょう。

おすすめ:ローズライムオイルを使っていると褒められことがあります。最近使ったときには、女性がすごくいい香りがしたとわざわざ言いに来てくれて、ディオールの香水かと聞かれました。 (K.H.)

15.素晴らしいジンはヘルシンキ産です。

Sörnäinen(ソルナイネン)まで数区画の場所、Teurastamo(テウラスタモ 昔の食肉処理場)には、Tislaamo(ティスラーモ)というジン製造所とカクテルバーがあります。Helsinki Dry Gin(ヘルシンキ・ドライ・ジン)のボトルと同様にエレガントな場所で、そこで作ったジンを出しています。金曜日には、ジンの製造について学ぶ機会もありますが、素敵なのは2階のバーです。そこには、Abattoir NegroniChampagne Collinsなどのカクテルを飲んで何時間も過ごしている人たちもいます。 (E.T.)

Tislaamo - Distillery Bar
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16.ノルディックウォーキングをしている前大統領にばったり会うことがあるかもしれません。

フィンランドで最初の女性大統領Tarja Halonen(タルヤ・ハロネン)前大統領は、ノルディックウォーキングのスティックを持ってHakaniemi(ハカニエミ)に朝の散歩に出かけます。スーパーマーケットのレジで並んでいると後ろに彼女がいたなんてこともあるかもしれません。彼女を見かけても、住民が大騒ぎすることはありません。結局のところ彼女はKallio(カッリオ)生まれで、人生のほとんどそこに住んでいるのですから。

Sauli Niinistö(サウリ・ニーニスト)現大統領が街のリンクでアイスホッケーをしているのを見かけることもあるかもしれません。彼が予期せずKäpylä(キャピュラ)Monday(マンデー)アイスホッケーチームに参加したとき、彼らはチーム名をKäpylä(キャピュラ)のMonday Presidential Ice Hockey Association(マンデー・プレジデント・アイスホッケー協会)に変えたほどです。このような逸話は耐えません。

17.ヘルシンキには、Bar Molotow(バー・モロトヴ)があります。

同じバーに行き続けるのではなく、街のいろんなところに行ってみるべきだと思うかもしれませんが、Vaasankatu(ヴァーサンカトゥ)のBar Molotow(バー・モロトヴ)は、あまりに良すぎてまた行きたくなってしまう場所です。照明の明るすぎるバーが多いのですが、 Molotowはいつも薄明かりの照明です。ポスト・パンクやノスタルジックなポップの定番がかかり、ちゃんと話ができるボリュームです。

バーは混んでいますが、人々はお互いの空間を尊重します。バーテンダーはセンチメートル単位で細かくワインの量を量らず、適当に注ぎます。ときどき多すぎるときもあります!Molotowは、座って世間の様子を眺めるのに最高の場所です。混み合う夜はなおさらで、それでもゆっくり座っていられます。Molotowは、ミュージシャンPaperi T(パペリ・Tが彼の詩の中でヘルシンキ最高のバーだと言ったことで台無しになったということもありません。おそらくそれは、彼の詩が真実を語っているからでしょう。 (I-S. H.)

18. ヘルシンキではどこでも少し歩けば自然が楽しめる場所に行けます。

ヘルシンキには魅力的な自然遊歩道のある場所がたくさんあり、そんな場所に行けばストレスを忘れて心のやすらぎを取り戻すことができます。Vanhankaupunginlahti(ヴァンハンカウプンギンラハティ)は、街の中心に近く、日曜日の午後の散歩にぴったりです。

ヴァンハンカウプンギンラハティまでは、地下鉄Kalasatama(カラサタマ)駅で降りて、Arabianranta(アラビアンランタ)まで歩きます。踏み板の遊歩道を歩きますが、途中で止まって周りの景色を眺めたり、やすらぎを感じたりしてみましょう。鳥観察塔に上り、バードウォッチングをする地元の人にどんな鳥が見られるのか聞いてみましょう。さらに日本、シベリア、北米の木々もあるViikki(ヴィーッキ)の樹木園に向かって歩き続けます。

Herttoniemi(ヘルットニエミ)自然保護区の西側の水辺で散策を終えます。海辺に沿って歩いて、シティーセンターに戻る前に地下鉄の駅の隣にあるTreffi Pub(トレッフィ・パブ)で、 おいしいハンバーガーも楽しめます。 (E.T.)

Ihmisiä Lammasaaressa
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19.ヘルシンキではときどきちょっとしたラグジュアリーを感じることができます。

正直なところ、ときどき、ローマの中心でラグジュアリーな生活をしてみたい気分になることもあります。幸いなことに、ヘルシンキでもそんな体験ができます。

20.Yrjönkatu(ウルヨンカトゥ)スイミングホールのスイートルームで飲み物が楽しめます。

Yrjönkatu(ウルヨンカトゥ)スイミングホールは、男女で利用できる日が異なり、裸で泳げます。2階にはスチームサウナとフィンランド最大の薪で暖めるサウナの一つがあります。泳いだ後は、Cafe Yrjö(カフェ・ウルヨ)から、軽食、ドリンク、シャンパンなどが注文できます。友達と行くなら、壁に巨大なMannerheim(マンネルヘイム)の写真が飾られたMarskin sviitti(マルスキン・スヴィーッティ)を予約してみましょう。スイートルームは、噂話をするのに最高です!

しかし、ウルヨンカトゥ・スイミングホールには一つだけ問題があります。夏の間は営業していないことです。夏になるとウルヨンカトゥの常連は、Uimastadion(ウイマスタディオン)を利用します。

21. ヘルシンキでは、子どもをソリに乗せて保育園に行くことができます。

Pulkkamäessä Kaivopuistossa
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22. シティバイクは日々の生活の一部です。

2021年、ヘルシンキには4,600台のシティバイクと347のバイクステーションが設置されました。シティバイクは観光客が観光に使うだけのものではありません。毎日、地元の人たちもシティバイクで通勤・通学したり、バーに行ったりします。バイクは軽くて頑丈で、買い物した物も入れられるかごがついています。ときどきかごの中でサイクリングを楽しむ子犬を見かけることもあります。

シティバイクを借りて街を走っていると、ヘルシンキがどんなにコンパクトな街なのか分かります。どこでも行ってみたい場所に、シティバイクで行けます。お天気が良ければ、隣町のエスポーまでサイクリングするのもよいでしょう。

23.Tarja Halonen(タルヤ・ハロネン)公園がどこにあるのか知っている人はいません。

前大統領で平等の提唱者、フィンランド版Obama(オバマ)氏で、自由民主党の大物Tarja Halonen(タルヤ・ハロネン)は、Kallio(カッリオ)に、自分の銅像の代わりに児童公園を作って欲しいと言いました。その結果は?

残念ながら、彼女が希望した児童公園が実現することはありませんでした。City Theatre(シティ・シアター)の隣の公園がハロネン公園となりました。他の公園とは異なり、この公園がハロネン公園だということは、ヘルシンキの住民に知られていません。公園の中にハロネンと関係あるものがなにもないのですから!

しかし、おそらく夏になると街の人々がこの公園で楽しい時間を過ごすことでしょう… (O.O.)

24.図書館で仕事をすることができます。

Töölö(トーロ)の図書館には、大きな読書室があり、明るい光が差し込み、窓から美しい緑が見えます。館内には仕事ができる場所がたくさんあり、インターネットも完備されています。この図書館は、ジョギングパンツをはいた学生にも新聞を読みに来る老人にも人気です。

カフェで仕事をすることが普通になっていて、ときどきヘルシンキの図書館が仕事のできる素晴らしい場所だということを忘れてしまいますが。

ヘルシンキの図書館は、勤勉な雰囲気を促進するものです。そのために何かをする必要はありませんが、図書館では重要な仕事がすべて片付くという印象を持つことでしょう。(I-S.H.)

25.ヘルシンキにはちゃんとした書店があります。

Fredrinkinkatu(フレドリキンカトゥ)通りのNide(ニデ)は、お客を大切にしている独立した書店です。雑誌、最新の本や手に入れたいと思っていた昔の傑作などがお店に並んでいます。英語の本もたくさんあります。お店の人に質問したり、おすすめを聞いたりするのはちょっと緊張するという人も安心してください。スタッフはいつも知識豊富で、おだやか、そして親切です。お店では、誰でも参加できる文学イベントなども開催しています。(K.H.)

Nide kirjakauppa
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26.ヘルシンキでの顧客サービスは、お客様をそっとしておくことです。

お店に服を買いに行くと、レジで服の色が素敵だとか、買った物を袋に入れてもらってる間に天気の話をするのが普通です。レストランで食事の邪魔をされたくないときに、お店の人が来て、食事の感想を聞かれることもあります。そういうことって面倒くさいと思うこともありますよね?

ありがたいことに、ヘルシンキのバーでは、意図的にお客をそっとしておいてくれるウェイターが大半です。

ヘルシンキはヨーロッパの都市ですが、ロシア流のやり方もまだだいぶ残っています。『ビールお願いします』と言って、座っていればいいのです。 

意味のないおしゃべりは必要ありません。(O.O.)

27.Pikku-Huopalahti(ピック=フオパラハティ)では、驚くようなポストモダニズムに出合えます。

ポストモダニズムは、ヘルシンキでよく見かける芸術と哲学のスタイルです。ヘルシンキはポストモダニズムの大胆なデザインで有名なわけではありません。しかし、Pikku-Huopalahti(ピック=フオパラハティ)に行ってみるとカーブした建物、丸いバルコニー、壁に空いた穴、たくさんのパステルカラーが目につきます。

1994年に完成したピラミッド型の建物、テラスハウスもあります。テラスハウスのほとんどすべてのアパートメントに専用テラスがついています。外側の壁には猫の絵が描かれていて、建物の真ん中には、まさに特別な屈曲したゲートがあります。

Pikku-Huopalahti(ピック=フオパラハティ)は、ジョギングにも素晴らしい場所です。 (E.M.)

28.舞台で詩を朗読すると、ひとしきりの拍手がもらえます。

近年、ヘルシンキでは詩に関する活動が活発になってきていて、毎月地元の詩人が参加するいくつかのイベントも行われています。例としては、詩人が競い合うTenho Restobar(テンホ・レストバルPoetry Slam(ポエトリー・スラム)やもっとゆるい感じのMascot Bar(マスコット・バー)Poetry Jam Club(ポエトリー・ジャム・クラブ)などがあります。どちらもKallio(カッリオ)にあります。Töölö(トーロ)のRuneberginkatu(ルーナベリンカトゥ)通りには、Vastarannan Kiiski(ヴァスタランナン・キースキ)があり、Open Mic(オープン・ミック)が毎月開催され、詩を朗読したい人は誰もが機会を得ることができます。

舞台に立つ時に緊張するのも儀式の一つですが、ご心配なく。舞台に立つ勇気があるだけでも拍手がもらえます。詩を朗読しながら手が震えるかもしれませんが、大切なのは自分の作品を他の人たちと共有するということです。 (E.M.)

29.Talvipuutarha(タルヴィプータルハ ウィンターガーデン)に行けば寒さをしのげます。

ウィンターガーデンとKaisaniemi(カイサニエミ)植物園は、近年とても人気のある場所になりました。どちらもスタイリッシュで、インスタグラムに頻繁に投稿されています。

人気とはいえ、どちらの庭園もたいていとても静かです。ヘルシンキのいいところは、一番人気の場所に行っても静かな時間が過ごせることです。

天気の良い日に、ウィンターガーデンでピクニックをすると、19世紀のビクトリア朝の保養地にいるような気もしてきます。 (I-S.H.)

Interior of Kaisaniemi Botanic Garden's conservatory, where the sun shines through the windows into an area surrounded by a variety of large and verdant green foliage. In the distance and at the center of the photo, two people are looking closely at a vanilla plant.
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30.人々はトラム停でお互いの空間を尊重します。

ヘルシンキの人々は自分の空間を必要とします。それはトラム停でも同様です。トラムの50mの長さのプラットホームで同じトラム待っている人が10人いると、それぞれ2.5m間隔で立っているなんていうことも普通です。

雨が降ってきたらどうするのでしょうか? 大混乱が生じます。10人全員がトラム停の小さな屋根の下に立ちます。バッグが他人のコートに触れているかもしれませんが、問題ありません。その状態を受け入れて普通のこととしなければなりません。 (E.M.)

31.Merihaka(メリハカ)は、ヘルシンキにあります。

ハカニエミの真ん中、Ympyrätalo(ウンプラタロ)とRytmi(ルトゥミ)の角にMerihaka(メリハカ)があります。メリハカには1970年代のオフィスがたくさんあります。素敵な海の景色が見える場所で、建物が密集していて目立たない周辺地区です。

フィンランドですが、あまりにフィンランドらしくない場所です。田舎の人々が嫌う都会での生活の典型のような場所で、だからこそヘルシンキ住民は誇りに思っています。またメリハカの真ん中にあるレストランSir Oliver(サー・オリバー) は、午前3時まで営業しています。お店にはパンクミュージックがかかり、カラオケもあるので、メリハカには欲しいものがすべてそろっていると言えます。(O.O.)

32.トラムに乗るために走る必要はありません。

あらゆる世代が繰り返し唱えてきたマントラがあります。男やトラムを追いかけるのは無意味だ。いつでも5分後にはまた新しいのが来るのだから。

トラムに乗るときはゆっくり歩いて行きましょう。みんなそうしています。どんな日であったとしても急ぐ必要はありません。すぐに次のトラムが到着します。

33.観測所の丘の頂上から船を見ることができます。

『フィンランドらしさ』というものがあるとしたら、こういうことでしょう。子供たちはスウェーデンに向かうクルーズ船の上で、次に行く船の旅を夢見ます。

日々の生活を忘れて、物思いにふけるのにKaivopuisto(カイヴォプイスト)の海岸沿いの道ほど素晴らしい場所はありません。運がよければ、地平線上にたくさんのボートが見えることもあります。海に飽きたら、Observatory(観測所)の丘に登ってもっとよく見てみましょう。ヘルシンキで一番の眺めが楽しめます。Korkeasaari(コルケアサーリ)Katajanokka(カタヤノッカ)Uunisaari(ウーニサーリ)なども見えます。

自分自身を見つけることもできるかもしれません。

An early morning view of the old Helsinki ‘Kaivopuisto’ observatory
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34.行列を見かけたら、フェスティバルをやっているはずです。

ヘルシンキは交通渋滞に悩まされるほど大きな街ではありません。渋滞は分単位で測られるものです。しかし、行列を見かけることはあります。たいていは何かフェスティバルが開催されているからという理由です。

35.ヘルシンキではお財布が戻ってきます。

ヘルシンキは信頼の上に築かれています。レストランから歩いて家に帰ることができます。なくしたお財布は、遺失物取扱所に届けられます。子供たちは自分たちで学校まで歩いて行けます。知らない人にもお金を貸します。ヘルシンキの人々は、床におちている封筒を見つけたら、拾ってポストに投函します。

これは証明されていることです。20142015年に、お金がいっぱい入った住所の書かれた封筒を地面に落とすという方法でヘルシンキの連帯が試されました。ヘルシンキの住民は封筒を見つけて投函し、調査をした人々を驚かせました。

36.Töölö(トーロ)湾は、ヘルシンキの真ん中にある湖のようです。

Töölö(トーロ)湾は、ヘルシンキの真ん中にあり、様々な鳥を見ることができます。ジョギングをする人々、旅行者、ファーストデートのカップル、仕事に向かう人々、日曜日に散歩をする人たちが湾の周りを歩きます。ボートやウェイクボードを借りることもでき、水辺にはヘルシンキで一番素敵なカフェのうち3つがあります。

しかしトーロ湾で最高なのは、やはりやすらぎです。

著者: Erkka Mykkänen, Iida-Sofia Hirvonen, Oskari Onninen, Veera Luoma-aho, Koko Hubara, Eeva Taimisto. また、文の一部はMarjaana ToiminenAnna MoilanenHelsinki-storiesを複製しています。

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私たちが今も、そして永遠にヘルシンキを愛する理由があります。