ヘルシンキには良い香りのする場所があちこちにあり、ヘルシンキ住民にとっても旅行客にとっても心に残り、街の美しさや魅力を思い出させるものです。ヘルシンキと言えば、焼きたてのパンや菓子パン、マーケットホールに並んでいる肉や魚の燻製の匂いを思い出すという人もいます。また、ヘルシンキの至るところにある木々や自然の香りを思い出す人もいます。
ハリーポッターの物語では、恋の特効薬の香りは人によって違うということでした。心から好きだと思うものの匂いは誰もが覚えているものです。多くのフィンランド人は、シネブリュコフ公園にたくさんあるような刈ったばかりの朝の芝などの自然の香りを思い起こすかもしれません。一晩中いつでも歩けるセントラル・パークの森の香りかもしれません。カーペットを洗う場所ならどこでも漂うやさしいマツの石鹸mäntysuopa（マントゥスオパ）の香りや、例えばスオメンリンナのような街のボート置き場の近くで春に匂うタールの匂いかもしれません。
子供の頃のピクニックやビーチは夏にビーチにのんびりと座って日光浴をするヘルシンキの人たちと密接に関係しています。Mustikkamaa（ムスティッカマー）の海水の香りは郷愁を誘うものです。郷愁を感じたいならLinnanmäki（リンナンマキ）ほど最高の場所はありません。綿菓子や象徴的な古いローラーコースターvuoristorata（ヴオリスタラタ）の木の香りは、この街での子供の頃の思い出そのものです。木の香りと言えば、素晴らしい建築として有名なLöyly（ロウリュ）では、温かいサウナから美しい麝香の香りのする木材や海風などから、様々な香りがしてきます。フィンランドを表すすべてのもの、自然と都市生活のバランスが見つかります。
Cafe Regatta（カフェ・レガッタ）で焚き火を囲んでおいしいシナモンロールを楽しみながら街と香りの探索を続けましょう。シナモンロールの匂いや焚き火から上がる煙の香り、これ以上説明は要りませんね。あるいは、ウインターガーデンで少し時間を取ってバラの花と香りを楽しみましょう。Chjoko（チョコ）で職人が作るチョコレートトリュフを楽しみ、ココアビーンズの香りを堪能したり、Lapinlahti（ラピンラハティ）のVenetsia（ヴェネツィア）の建物に入っている Primo（プリモ）で焼きたてのパンの香りを楽しんだりしましょう。多くのフィンランド人にとって人生の特効薬はコーヒーだということに疑う余地はありません。コーヒーの味が好きではないという人でも香りは楽しめます。Helsinki Coffee Roasteryで、コーヒーの香りを嗅いで目を覚ましましょう。